黄昏の旋律
- miyabi 雅
- 9月13日
- 読了時間: 1分
夢野 響
空が茜色に染まる頃
一日の終わりが
そっと そっと訪れる
立ち止まって
振り返れば
今日という日を彩った
喜びも、ため息も、
すべて光に 溶けていく
遠い記憶の彼方から
懐かしい景色を 映し出すと
忘れかけていた言霊が
雲に揺れて、心に届く。
忘れかけていたあの音が
風に乗って、きこえてくる。
誰かに宛てた手紙のように
誰かに奏でる歌のように
伝えきれなかった思いや
ありがとうの気持ち
もう二度と会えない人への
静かな愛しさ
言葉にならない心の声が
空いっぱいに広がって
黄昏の旋律を作り出す




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