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つながる世界

                             夢野 響


 つと立ちすくみ

 足元を見つめれば

 そこには大地。

 あたたかな大地が広がって

 命の根を静かに育んでいる


 ふと立ち止まり

 見上げてみれば

 そこには空。

 きらめく空の彼方から

 遥かなる光が降り注ぐ


 決して触れることはないけれど

 風が、光が、水が

 その間を走り、駆け巡り、

 せめぎあいながら

 空と大地をひとつにつなぐ


 その大きなぬくもりの中で

 命の光を受け取って

 私たちは生きている

 目には見えない

 確かなつながりの中で



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